ミナミヌマエビ の飼育・繁殖の方法と、水質やエサについて

ミナミヌマエビの飼育・繁殖の方法と、水質やエサについて

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ミナミヌマエビとは

ミナミヌマエビ は、日本にも生息しているヌマエビで、その一生を淡水で過ごします。
ですので、淡水水槽で飼育・繁殖が可能な、飼いやすく、育てやすい、とても人気のあるヌマエビです。

初心者から上級者まで、幅広く愛され、多くのアクアリストにとって、コケ取り生体として認識されているのではないでしょうか。

また、現在「ミナミヌマエビ」として販売されているものが、シナヌマエビ(外来種)との交雑種という情報もあるようです。
自然の川で採集したものも、交雑種ということにもなってきているようです。

「日本固有種」と書かれて売られているものを見たことがないので、確かにそうかもしれませんが、それはDNA鑑定をしなければ実際のところはわかりませんので、ここではそれらを含めて「ミナミヌマエビ」とすることにしております。

こうした内容の記事に触れるにつれ、安易に飼いきれなくなった熱帯魚を川に放つ事をやめようと思う人が増えてくださるといいなと思います。

ミナミヌマエビの特徴

成熟しても、オスは2cm程度、メスは3cm程度と小型で、性格も温厚。他の熱帯魚などの生き物を襲うこともありません。

その小柄な見た目と、透明な身体に八の字の縞模様が美しく、水草や石などのレイアウトの邪魔をすることなく、せっせとつまつましている姿を愛でることができます。

また、若い個体はオスメスともに半透明で、ほとんど模様もないため、判別することが難しいですが、メスの成体は成熟していくにつれ、体の色の変化が大きくでます。

寿命は1〜2年程度で、順調に成長すると、産まれてから2ヶ月程度で繁殖可能になります。

ミナミヌマエビの水質

ミナミヌマエビはpH6.5〜7.0程度の弱酸性〜中性の水質を好みます。
しかし、実際に飼育する際に、そこまで気にして飼育されている人は多くはないかもしれません。
ミナミヌマエビは急な水質の変化には、体力を消耗し、弱ってしまうことがありますが、一度慣れてしまえば、強酸性や強アルカリ性、水質が相当悪化した環境などでもない限り、数ヶ月水換え無し・エサもほとんど無しでも水草やフィルターがあれば生きていけるので、適応能力は狭くありません。

カルキを抜いた水をそのまま使用しても問題なく過ごせる環境となります。
しかし、水草の残留農薬には非常に弱く、水草を導入する際には注意が必要です。
また、ミナミヌマエビを購入し、水槽に入れる際には、点滴法など、急な水質の変化にならないように入れてあげると、死ぬ確率は下がります。

ミナミヌマエビの飼育温度

元々日本でも生息しているヌマエビの仲間ですので、越冬も可能です。ただ、屋外よりも室内の方が安全に越冬できます。最適な水温は20〜26度程です。
冬場は5度程度でも耐える場合もしばしば見受けられますが、水面が凍るような屋外の環境ではダメージが大きくなります。

夏場の高温には注意が必要で、30度付近から酸欠や高温などで落ちてしまうことがあります。
室内飼育でも、夏場は直射日光が当たる場所は避けた方が良いでしょう。
室内の場合は、エアコンや水槽用の冷却ファン、クーラーなどを上手く利用し、ミナミヌマエビが過ごしやすくしてあげましょう。

冬場にヒーターを使用しない場合、繁殖はせず、春の気温が20前後になると、繁殖し出します。
1年を通して安定して繁殖をさせてい場合は、ヒーターを設置し、25度前後で安定した水温を保って飼育すると良いです。

ミナミヌマエビの水槽サイズ

水槽のサイズは、30cm、45cm、60cm、90cmなど、色々な規格がありますが、ミナミヌマエビの飼育のしやすさ、繁殖のしやすさを考えると、大きめの水槽での飼育を検討した方が良いかもしれません。
小さな水槽では、その繁殖力の高さからすぐに過密飼育になり、次第に水槽が手狭になっていき、水質の悪化の速さから小まめなメンテナンスを要求されたりしてしまいます。

ミナミヌマエビのフィルター

ミナミヌマエビには、フィルター無しでも飼育は可能です。ただし、その場合はエサの食べ残しやフンの処理など、小まめにメンテナンスをしてあげた方が良いでしょう。
また、酸素不足にならなように、エアレーションはしてあげた方が良いと思います。

フィルターを使用する場合でも、底面式フィルターや投げ込み式フィルター、上部フィルターなど水槽のサイズや飼育しているミナミヌマエビの数に応じて濾過能力を選んで良いと思います。

ただ、上部フィルターなど、フィルターの吸い込み口に稚エビが吸い込まれてしまうことがあるため、専用のストレーナースポンジを着けるなど、対策が必要となります。

適度な水流であれば、水質の維持にも役立ちます。元々流れの緩やかな川や池などの止水域に生息しているため、水流がなければ弱って死んでしまう、また水流によって弱って死んでしまうということはありません。

ミナミヌマエビのエサ

赤虫や人工飼料などのエサを食べますが、ミナミヌマエビが脱皮した殻や、水槽内に発生する植物性プランクトン、動物性プランクトンなどの微生物もミナミヌマエビのエサとなります。
ですので、低床が敷いてあり、水草を植え、石などのレイアウトがあって、フィルターを使用しているような環境であれば、自然と発生するプランクトンなどや水草についたコケなどを常につまつましています。
その場合、ほとんどエサを与えなくても飼育が可能なこともあります。ミナミヌマエビが落ち着く環境という意味でも、ウィローモスなどの水草を水槽に入れてあげるのも良いでしょう。

他の熱帯魚などと混泳しているのであれば、フレーク状のエサなど、熱帯魚に与えた人工飼料の食べ残しを綺麗にしてくれたりもします。

ミナミヌマエビの混泳

ミナミヌマエビ自体、温和な性格で他の熱帯魚を襲うことはありません。しかし、大型の熱帯魚など、エビをエサとする魚もいますので、エンゼルフィッシュやベタ、ディスカスといった熱帯魚との混泳は向いていません。

向いている生体としては、レッドラムズホーンや石巻貝などの貝類。
メダカ、ネオンテトラやグッピーなどの小型で大人しい熱帯魚。
オトシンクルス、プレコなど、吸盤状の口をしているのが特徴の熱帯魚。
などが混泳可能と言われています。

ただし、個体差や飼育環境などがあり、エビをつついたりする生体もいるかもしれません。そういった場合には、シェルターや水草などの、エビが避難できる場所を確保してあげることをおすすめします。

また、ハッチアウトしたばかりの稚エビは相当小さいので、混泳可能と言われている比較的小型な熱帯魚でも稚エビが食べられてしまう危険性があるので、ウィローモスなどの水草やシュリンプ用シェルターなどの隠れ家を用意してあげると良いです。

ミナミヌマエビの繁殖

オスメスの成熟した個体が揃っていると、ミナミヌマエビは比較的簡単に繁殖します。

メスの背中に卵が見えてくるようになると、脱皮したメスからフェロモンが出ると言われ、オスはそのフェロモンに誘われて交尾をします。その際、オスがメスを探すために水槽内を盛んに泳ぎ回ります。これは「抱卵の舞」と呼ばれ、ミナミヌマエビを飼育する楽しみのひとつではないでしょうか。

交尾が終わったメスは、2、3時間かけ、卵をお腹に抱えていき、一度に30〜50以上の卵を抱えることもあります。

おおよそ1ヶ月程度で孵化し、稚エビ達は順次ハッチアウトしていきます。
稚エビは2mm程度のサイズしかなく、熱帯魚と混泳していると狙われる危険もあるため、逃げ場を用意してあげることで生存率を高めることができます。

繁殖しやすいミナミヌマエビですが、冬の寒い時期には繁殖活動をせず、春の訪れを待っていますので、1年を通して繁殖を楽しみたいのであれば、水槽にヒーターを入れ、水温を25度前後に保ってあげると年中繁殖が楽しめるようになります。

さいごに

一度水槽の環境に慣れると、なかなか丈夫で、元気に泳ぎ回る姿や、水草などをつまつましている姿がとても可愛らしいミナミヌマエビですが、繁殖のしすぎで増えすぎてしまうことも多々あります。

増えすぎてしまったからといって、川へ放流したりせず、年中ヒーターを使用しているのであれば、使用を中止し、冬場は繁殖させないなど、増えすぎないように工夫してみるのも大切なことではないでしょうか。

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熱帯魚飼育#8 – ミナミヌマエビ – 引っ越し後の水槽

熱帯魚飼育#8 – ミナミヌマエビ – 引っ越し後の水槽

はじめに

こんにちは。今回は前回の記事でも触れましたが、別の60cm水槽にお引っ越しをした ミナミヌマエビ についての記事を書きたいと思います。
引っ越し先の60cm水槽は、ダークブルーシュリンプ達のものと同じサイズで、違いは曲げガラスになっているかいないかの違いです。
初期の頃に購入したカボンバの人工水草が入っているだけの水槽で、濾過は今まで使用していた、gexのコーナーパワーフィルターです。
それでも、ミナミヌマエビ達は日々元気に過ごしております。
基本的には、人工カボンバの中に隠れていて、エサを与えた時にワラワラと出てくる姿が、とても愛らしいです!

ミナミヌマエビカボンバ
人工カボンバとミナミヌマエビ

ミナミヌマエビとは

「ミナミヌマエビ」は、十脚目ヌマエビ科カワリヌマエビ属に分類されるエビの一種で、一般的に販売されているミナミヌマエビは海外原産のシナヌマエビとの交配が進んだものがほとんどで、遺伝子的には日本固有のミナミヌマエビが販売されていることは珍しい程だと聞きます。

日本固有のミナミヌマエビと、シナヌマエビとの違いもパッと見た感じでは見分けがつかないようで、実際に飼育している方で、そこまで気を付けている人は、多分いないでしょう。

しかし、ミナミヌマエビのことを調べていくと「飼育をやめるから、川に流そう」というようなことは、絶対にやめよう。と、改めて思えるようになると思いますので、是非一度ミナミヌマエビのことを詳しく調べてみていただきたいと思います。

ミナミヌマエビを水槽に導入する

ミナミヌマエビを購入し、水槽に入れる時は、ダークブルーシュリンプの記事でも書きましたが、元の水質と、これから入れる水質・水温の違いによるダメージはかなりある、と思っています。
初めて購入したとき、水温は合わせましたが、水質は本当にざっくりとしか合わせず水槽に導入したのですが、1週間〜2週間ほど経つと、ポツポツと落ちていく個体がいました。
もしかしたら、その時の水槽の環境が悪かったのかもしれませんが、その経験から、熱帯魚を水槽に入れる時には、水質・水温はしっかり合わせてからにしよう、と思うようになりました。
一度、水槽の水に慣れてしまえば、意外と丈夫で、そこそこの環境でも平気だと思いますが、急な変化にはそこまで強くない、という感じです。
丈夫で飼いやすく、初心者の方でも安心して飼育は出来ると思いますが、最初は気をつけて慎重に入れた方がいいと思います。

ミナミヌマエビの飼育温度

ミナミヌマエビは、元々日本の流れのゆるやかな川や池などに生息しているので、日本の気候でも問題なく生息できています。
ですので、室内飼育であれば、特にヒーター無しでも越冬可能です。実際、私の家でも、ヒーター無しで水温8度程度の冬を越しています。

ただ、夏場の一番暑い時期や、真冬の一番寒い時期に、ある程度耐えられない個体がいるかもしれません。最適な水温は20〜26度です。
我が家の室内環境でも、30度辺りから少し調子が悪くなりだし、体力を消耗しているような気がするので、可能であればクーラーをつけたり、ファンを水面に当てたりし、水温を下げた方がいいかもしれません。直射日光が当たる環境なら、日陰に移動させたり、日除け対策をするのも良いと思います。

ミナミヌマエビの飼育環境

よく、コケ取り要員としてタンクメイトに選ばれるミナミヌマエビですが、ガラス面のコケには、ほぼ効果はないように見えます。水草や流木、溶岩石などをいつもツマツマしています。

とてもおとなしく、3cm前後のサイズ感なので、ほとんどの小型熱帯魚やメダカと相性が良く、気を使わずに飼育できるシュリンプです。大型種や肉食系の魚と混泳すると、食べられる危険性があるので、注意が必要です。雑食性でも、稚エビなど、口に入れば食べられてしまうので、混泳する場合は対策は必要だと思います。

我が家では、ウィローモスなどの水草につくコケを食べてくれている(ように見える)ので、水草の元気がなくなったり、ということはそんなに無いのかな、と思っています。

水槽内のpHを計測したことがないので、現在の環境がどうかはわかりませんが、月に1、2回、1/3の水換え程度でも元気です。エサを頻繁に、また大量に与えていると、水質が悪化し消耗していくと思いますが、他に熱帯魚などがいない環境であれば、そこまでエサを与えることもないと思うので、気にすることはないでしょう。

ただ、上の写真にもあるように、隠れ家があると、とても気に入って、基本的にはずっとそこにいる感じです。落ち着く環境を提供するのも、必要なことだと思います。
ウィローモスは相性が良いとよく言われています。入手し易く、育て易いので、オススメです!

我が家では、gexのコーナーパワーフィルターを使用していますが、60cm水槽でも、ミナミヌマエビだけなら十分だと思います。

ミナミヌマエビの繁殖

8-1 ミナミヌマエビ 抱卵個体など
エサに集まるミナミヌマエビ達

我が家のミナミヌマエビ達は、20度を超える時期が来ると、繁殖しだすような気がします。
今年(2023年)は、5月に入り、気温が20度を超えてきたな、思ったら数匹抱卵していました。
ヒーターを使用していれば、年中抱卵の可能性があるので、特に問題はないですね!

暖かくなってきたら、100均のものでも良いので、週に1度程度、少しエサを与えると抱卵する可能性が高くなるように思います。冬場はたまーにしかエサを与えていませんでした。

さいごに

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。今回の記事で、少しでもミナミヌマエビの魅力を嬉しく思います。これからも熱帯魚・シュリンプ・水草などの記事を更新していきますので、よろしくお願いします!

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熱帯魚飼育#4 – 南米プラナリア – 水草導入、白い線状の小さい生物発生から消滅編 –

熱帯魚飼育#4 – 南米プラナリア – 水草導入、白い線状の小さい生物発生から消滅編 –

久々の投稿となります。
まさかの 南米プラナリア という生物が発生しました。消滅したので良かったですが…。
以下、順に現在まで経過してます。

前回から次に何をしようと思ったのか

前回、水槽に流木とウィローモスを入れてから、しばらくは流木のアクも出ていたので、そのまま放置してましたが、ウィローモスも少しずつ育ってきたので、そろそろ何か飼育しようと思い、ミナミヌマエビを導入しようと思いました。

コケの対策にもなるし、エビも可愛いしと色々調べた結果ミナミヌマエビに決定です!
と、そう思い立ってから、実際は色々とあったのですが、ブログの投稿自体はなかなか更新できず…

まぁ、どうせ誰も見ていないし…そう思うと弱気になってしまうので、いやいや、だからこそ、なんでも書きたいことを書けるし、そもそもブログは日記のようなもの!と思い、今回、書きかけていたブログの、ようやく更新に至りました!

先ずは、現在の水槽の状況です。

aquarium-2201
2023年1月の時点です

現在の水槽の状況

1つ目に、前回の投稿からかなりの日数が経ってしまいましたが、現在の水槽の状況はというと、上記の写真のような感じです。
別に60cm水槽があり、そこにマツモとミナミヌマエビ、レッドラムズホーンを退避させています。というのも、レイアウトを色々と変更したいと思っており、完成するまで、レイアウトを崩したりしてエビに影響があるかもしれないので。
ただ、こちらにもレッドラムズホーンの稚貝が数匹とミナミヌマエビも2匹ほど稚エビが入っているのを確認してます。(どこにいったかわからず、隠れているため、退避させられない)

ポトスを頂き、水中へ

前回の投稿から、ミナミヌマエビを飼育しようと思ったのですが、水槽が寂しいと思い、レイアウトも考えようと思いました。
この時点でミナミヌマエビは10匹程導入しています。
そんな時に、ポトスを少し分けてもらえることになり、水槽内でポトスを育てられないかと思い、入れることにしました。

最初は上部式フィルターの中に置いておきました。
以外と成長してくれて、フィルターに使用していたろ過マットに、根が張っていた感じです。

なんやかんやあって、現在は水中にありますが、大磯砂(南国砂ですが)にも根を張り、少しずつではありますが、成長している状況です。

キューバパールグラスを導入

続いて、2022年の秋頃だったと思いますが、低床に絨毯の様に生える水草に憧れ、キューバパールグラスを導入することにしました。

amazonで1000円程で購入したのですが、状態も良かったです。

ただ、いざ植えようと思うと、直ぐに浮いてきてしまい、植えるのにかなり難儀しました。
だんだん諦めムードになり、溶岩石にねじ込んでいくのでした。

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溶岩石にねじ込んだキューバパールグラスと、後ろにポトス2本

溶岩石の少し大きめに空いた穴に入れても、以外と成長し、弱いですが伸びた部分が活着もしてます。流木にも少しずつランナーを伸ばしつつもあるので、活着力はそこまで強くないものの、石や流木にも活着するようです。

マツモを導入

この時点でミナミヌマエビも10匹ほど最初に購入したものが、少しずつ抱卵し、稚エビ達が生まれ、数も増えてきていました。

ただ、流木に黒髭コケが、ガラス面に茶ゴケが発生し、それが気になって、流木の黒髭コケは取り出しては歯ブラシでコケを落とし、ガラス面の茶ゴケは100均で買った、長い取っ手付きの小さなスポンジでこすって落としていました。

エサのあげすぎなのか、富栄養化しているのだろうな、とは思っていましたが、どうにか良い方法はないかと考え、安易にも、そうだ、マツモを入れよう。となったのです。

良く育つ水草を入れれば、水槽内の栄養もそれだけ早く消費されるだろう、という浅はかは考えです。

こちらもネットで購入しました。600円程だったと思います。

マツモは根が無く、浮草で水に浮くので、スドーの多目的シェルタースクエアminiを使用し、そこに3本ずつマツモを通し沈めてます。

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導入したマツモ。植えている感じにしたかったので、多目的シェルターを使用

南米プラナリアが発生

ある日、水槽を眺めていると、ガラス面が何やら気になり、よくよく見てみると、小さくて細長い数ミリ程度の白い物体がうごめいていました。
なんだこいつ!?と思い、ネットで調べに調べました。
すると、どうやらこの生き物は南米プラナリアと呼ばれるプラナリアの一種だということがわかりました。
頭の部分の三角がなく、おそらく普通のプラナリアよりも小さく、色も白いので南米プラナリアで間違いないと思います。

ちなみに、中には南米原産でもないのに、「南米プラナリア」と呼ぶのはおかしい、という意見もあり、誰が名付けたかわかりませんが、一応ここでは俗称でも「南米プラナリア」と呼ばせていただきます。

写真を撮ろうと思ったのですが、かなり小さく、なかなかピントが合わず、写真に収めることは出来ませんでしたが、最終的にガラス面にかなりの数がいて、衝撃を受けました。

これはなんとかしたいと色々と調べたのですが、ヒルやプラナリアのみをやっつける薬が効くとか効かないとか…。

チェリーバルブが食べてくれるらしく、その動画もあり、チェリーバルブを導入するか、かなり悩みました。

アカヒレでも、メダカでも、ひょっとしたら熱帯魚を飼育していればある程度、ガラス面に付いている分は食べてもらえそうな感じはしますが、実際に導入して検証していないので確証はありません。

日に日に増えていく南米プラナリアを見ながら、共存するか…と、この件は、とりあえずいったん保留としました。

ミクロソリウムとレッドラムズホーンを頂く

その後、2022年の10月末頃に、ポトスを頂いた虫博士に、ミクロソリウムをいただきました。
本当は別の人にレッドラムズホーンをあげるという話から、一緒にいた私にも、ミクロソリウムをくれる、優しい虫博士です。

その後、自分もレッドラムズホーン導入したいと思い、虫博士からレッドラムズホーンをもらった先輩から、2匹分けてもらいました。

レッドラムズホーンの能力はなかなかのもので、徐々にガラス面に付いた茶ゴケが綺麗になっていくのがわかります。
カバクチカノコ貝やフネアマ貝の方がコケ取り能力は良いらしいですが、レッドラムズホーンも赤色のカタツムリの見た目に最初は抵抗ありましたが、口をもぐもぐさせながらガラス面の移動する姿を見ているうちに、段々と可愛く思え、愛着が出てきました。

よくよく見ると、いただいたミクロソリウムにレッドラムズホーンの卵らしきものがあるのに気づきました。

レッドラムズホーン、直ぐに増えだす

レッドラムズホーンを水槽で飼育してから1か月程経った時には、親レッドラムズホーンがかなりの卵をミクロソリウムに産み付けてました。
最初はミクロソリウムの葉の部分だけだったのですが、段々と水槽のガラス面にもいくつも産み付けているので、レッドラムズホーンは増えすぎるというネット情報に、そんな言うほど爆増するかねぇ、なんて思ってましたが

ホンマや!

その産み付けられた卵も、10日も経てば小さなレッドラムズホーンの稚貝がそこら中に…

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レッドラムズホーンの卵と稚貝。直ぐに増えます。
aqua2301-5 南米プラナリア
生まれて1か月程?経ったレッドラムズホーン。金色に輝いている!金運が上がりそう?

レッドラムズホーンはミナミヌマエビに与えている粒状のエサを一緒につまんでいるときもありますが、基本特にエサは与えていません。
ガラス面に付いた茶ゴケや、低床の砂利についているコケももぐもぐしながらうろうろしてます。

上の写真ですが、少しずつ成長している稚貝達が、いつの間にか殻の色が金色に!

すごいと思って調べてみると、レッドラムズホーンの子供は光の加減もあって?金色に見えるみたいですね。それも可愛いですよ!

しかし、この増え方から考えると、本当に増えすぎると思うので、それも今後考えていかなければと思います。

南米プラナリア消滅

そんな状態のまま、しばらく水槽に変化はなく、2022年12月。
具体的にいつ消えたのかは定かではありませんが、クリスマス過ぎに、あれだけ水槽のガラス面にうじゃうじゃいた南米プラナリアが、忽然と姿を消しているではありませんか。

その後、レイアウトを変更しようと、ミナミヌマエビとレッドラムズホーンを別水槽に退避させ、水槽をリセットしたので砂利の中まで確認したのですが、やっぱり見当たりませんでした。

そもそも、どこからもらってきたのか、ですが、キューバパールグラス、マツモを導入した後に発生したのを確認したので、そのどちらかが怪しいと思っています。
ただ、キューバパールグラスを植える直前に、上部フィルターを止め、gexのコーナーパワーフィルター1に変更したので、ろ過力が落ち、もともといた(とすると、ミナミヌマエビに付着していた以外にないですが)のが見える程度まで増えた可能性も無きにしも非ずです。

気になるのはなぜ消滅したのか、ですが、上記フィルターの変更と、ミクロソリウムを入れたぐらいから(10月末)足し水をするぐらいで、水の入れ替えをしていなかったので、あまりにも水質が汚くて消滅したというのがひとつあります。

しかし、ミナミヌマエビは元気にしてますし、エサもほとんど与えなくっていた(ミナミヌマエビもマツモなどの水草に付いているであろうコケなどをつまつましていた)ので、そこまで悪化していたとも思えません。

もうひとつ考えられるのは、水温です。
ミナミヌマエビもレッドラムズホーンも、他水草もおそらく耐えられるだろうということで、この水槽にはヒーターを付けていません。

ですので、室温とほぼ同じで、冬の現在では一日を通して8~10度ぐらいの水温になっています。
もしかすると、この水温では南米プラナリアは生きていけないのかもしれませんね。

今年の春~夏にかけて、また発生するようであれば、例えば卵を産むなど、なんらかの方法で越冬可能ということになるので、その辺りも気になります。
出来ればもう発生してほしくはない…。

ルドウィジア?を導入

2023年になり、たまに行くホームセンターで300円程で「ミックス水草」という円筒状のプラスチックカップに入った数本の水草が売られていたので、可愛いと思い買いました。

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水草の種類が書かれていなかったので、何かわかりませんが、調べたところ、多分ルドウィジアではないかと思います。
赤色の方2つはルドウィジアsp.スーパーレッドの水上葉に見えます。
緑色の方は3つあり、1枚目の赤い方の写真の左下にひとつ写ってます。
こちらは葉先が丸かったり、少し尖り気味だったりしますが、ルドウィジア ナタンスかなと思います。

これらが何かわかる方おられますか?

最後に

改めて、今現在(2023年1月)の水槽の写真です。

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左奥にはgexのコーナーパワーフィルターから3本チューブを上に伸ばしております。
コーナーパワーフィルターの上に直接物を置きたくなかったので、その部分には100均で購入した横長のプラスチック製で網目状のカゴを、配線分切り取ってかぶせてあります。
その上に、こちらも100均で買ってきた小物入れ2つを重ねて、下段には何も入れてませんが、上段の小物入れに、底まで2本チューブを垂らし、その上に上部フィルターに使用していたリングろ材を入れ、さらに空いているスペースにウールマットを敷いてあります。

滝のような感じで、水が溢れて手前から流れてくる感じになっています。

ウールマットの上にはキューバパールグラスを置いてあります。
後は、プランターからアスパラガスとペペロミアを切って、生えたらいいな程度に挿してあります。

水槽に入れて半年ほど経つ流木からは、アクは出なくなり、水の色が濁ることはなくなってます。

もう少しレイアウトを考えて変更したいので、まだエビ達とレッドラムズホーンはしばらくマツモと一緒に別水槽にいてもらうことになりそうです。
ちなみに、最初3本だったマツモも、切っては伸びを繰り返し、現在は多目的フィルター3つを使用し、9本になってます。これらも結構伸びているので、マツモも切れば切っただけ増やすことができそうです。

あと、今回記事にはしませんでしたが、砂利の底上げのためにホームセンターで軽石を購入し、洗濯ネットに入れて使用してみたりもしました。
しかし、確かに底上げするには良いと思いましたが、使用前に洗っても、結局ネットの中で石同士が擦れて白濁してしまうのが気になり、今は使用しておりません。

それにしても、ガラス面汚いし、石組みも変だし、どうしたものか…。
まぁ、それを考えるのが楽しいですよね!
それでは、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

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