熱帯魚を飼育する#2 – 水槽 – その他準備編 –

熱帯魚を飼育する#2 – 水槽 – その他準備編 –

熱帯魚-1

水槽 を手に入れた前回から数日経ったが、着々と水槽の準備が進んでいます。
とりあえず現在の水槽はこのような感じになっています。

家の水槽1

カボンバは人工のもので、フィルターのスポンジ部分を隠すために入れていますが、将来的には取り出そうと思っています。やはり、人工の物は楽でいいけど、本物もいいよね。ということで。
石が左に寄っていて、高くなっているので、下の方に酸素が行き渡らずに嫌気性バクテリアが発生しそうになっていますね…。
まだ熱帯魚はいないので、もう少し考えようと思います。

上部式フィルター用マットを購入

ちなみに、水槽をいただいた時に上部フィルター用にリングろ材が入っていたので、それはそのまま使用することにして、それだけでは心もとないので、マットを購入しました。

ろ過マット全体
ろ過マットアップ

カインズの「Pet’s One」というブランド?のもので、値段は比較的安くマットが10枚入って400円程度でした。色々と良いことが書いてありますが、とりあえず物理ろ過として使用し、生物ろ過としてバクテリアが繫殖したらいいな、ぐらいな気持ちでリングろ材の上に敷いてあります。
ちなみに、カインズのサイトにありました。
薄型高密度強力ろ過マット10枚

上部フィルターも、GEX製で、おそらくデュアルクリーン600だと思いますが、追加で一段増やしてあるものも一緒にいただけたので、そちらも利用していきたいと思っていますが、今のところ積んであるだけで、特に何も入ってはいません。

低床の砂利を購入

上の写真にも写っていますが、水槽に敷く砂利も購入いたしました。

大磯砂10kg

こちらはネットで購入しました。大磯砂利と書いてあるので、大磯砂なのかな、と思いますが、産地も記載がなく、本物かどうかは詳しくないので分かりません。
天然石と大磯砂利という表記を信じて購入しましたが、2分サイズ(6mm程度)10kgで2700円程でした。

サイズは迷いましたが、あまり小さすぎても、粒同士の隙間が無くなって、嫌気層が出来ても良くないなと思い、2分サイズにしました。

水槽が60cmなので、今のところ水草を植える予定もないので、10kgぐらいあれば大丈夫かな、という感じです。水草を植えるには5cm程度の高さは必要らしいですし、もし植えることを考えたらサイズを変えるか、そもそもソイルなど別のものにしたかもしれません。

ちなみに、これが洗うのが結構大変で、バケツで半分程度に分けて洗ったのですが、すぐに水が濁るぐらい最初はすごく汚れています。小さな植物の破片なども混じっているので、砂利を購入した際は必ず最初に洗った方がいいです。

10回~15回程、水を換えながら洗って、ようやくそこそこかき混ぜても細かいゴミも浮いて来ず、濁りが無くなり、水槽に移しました。

水槽に砂利を入れてみて思ったのが、底面式フィルターもあったら良かったかな、でした。
上部式フィルターと連結させて底面の水を吸い上げることで、砂利の下の方に嫌気層が出来る心配もないですし、砂利にバクテリアが繁殖し易くなるかな、と思いました。

水槽に水を入れてみて

上部式フィルターが正常に作動するかの確認がしたかったので、実際に水を入れてみました。
ちゃんと動くことが確認できて良かったのですが、もう少し何か出来ないかな、と思いました。
まだ何を飼育するか決め切れていませんが、メダカかグッピー、エビなどを検討しています。

ここでひとつ心配なのが、phです。水槽の水も環境によって、酸性からアルカリ性まで、phが変わってきます。
当然、熱帯魚や水草にも適した性質があるので、それに出来るだけ合わせていかないと、魚にストレスがかかったり、病気になってしまったり、飼育が難しい種類であれば、直ぐに死んでしてしまうこともあります。

この中で、phを変えると思うのは大磯砂で、砂に紛れ込んだ貝殻や珊瑚が徐々にphをアルカリ性に傾ける成分が溶け出しきます。購入したものも、洗っている時に貝殻が混じっているのを見かけたので、徐々にアルカリ性になっていくだろうと思います。

大磯砂自体は淡水魚の飼育には適していると思いますが、水質をアルカリ性に傾ける性質があるので、酸性を好む熱帯魚の飼育にはあまり向いていないかもしれません。

また、徐々にphを上げる(アルカリ性になる)成分が溶け出していきますが、数か月から1年程でphを上げる成分が少なくなってきたら落ち着いてきます。

ネオンテトラやグッピーであれば、弱アルカリ性でも飼育可能ですが、ミナミヌマエビなどは弱酸性の方が快適に過ごせるので、出来れば中性付近になるようにしたい。

そこまで拘らなくても、飼育する際にしっかりと水合わせをしてあげれば、よっぽど環境差が激しくなければ大丈夫でしょう。ただ、心配にはなりますよね。こうしてあれこれ考えるのも、またひとつの楽しみ方だとも感じます。

流木をいれたい

流木を水槽に入れると、水質は弱酸性に傾いていきます。
実際に入れてみないとわかりませんが、バランスは取れそうです。見た目も良くなりますし、モスなどを活着させることが出来れば、雰囲気は良さそうです。

流木は「アク抜き」をしないと、水が濁ってしまいます。以前海外で流木を入れた時も何もせずに水槽に流木を入れたので、水が茶色くなってしまいました。
水質に影響はありませんが、透明度が無くなるので、水草を入れていたりすると、枯れやすくなります。

ということで、流木も用意することにしました。アク抜き済みのものを購入しましたが、購入して直ぐは水に沈まなかったりする場合があるので、しばらくは水につけておきたいと思っています。
水槽を入手してから、砂利を買ったり、フィルター用のマットを買ったり、まだ熱帯魚はいませんが、準備する時間も楽しいですし、合ってるのか間違っているのか本当のことは分かりませんが、今はネットで多くの情報が簡単に手に入りますので、ひとつの情報だけではなく、多くの情報を見て、最善に近い結果になるようにしていきたいですね。

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熱帯魚2 ろ過 について

ろ過 とは – 熱帯魚を飼育する水槽に必要だと思うもののひとつに、フィルターがあります。
なぜフィルターを使用するのでしょうか。一概には言えないと思いますが、ひとつに「ろ過をするため」というものがあります。

水槽にエサを入れたり、魚が糞をしたりすると、それが段々分解されてアンモニアが発生します。それが水槽内の熱帯魚にダメージを与えることになってしまうので、様々な方法で取り除いていこう。ということです。

実際には、金魚やメダカを飼育されている方で、何も使用せずとも飼育できているから、必要ないのではないか、と思われる方もいると思いますが、飼育する環境や熱帯魚の種類によっては必要になってくると思います。今回はそんなろ過について書きたいと思います。

なぜろ過をする必要があるのか

もし、熱帯魚を飼育したい!と思い、水槽を買い、そこにたっぷりの水と熱帯魚を入れたとして、毎日エサをあげ、魚が糞をすると、だんだんとエサの食べ残しであったり、糞が水槽内にたまっていくことになります。
そうすると、その残骸が分解される過程でアンモニアが発生します。

それだけでなく、熱帯魚の代謝の結果にも生じ、また、熱帯魚の死骸や枯れた水草を放置していても、同様にアンモニアが発生します。
アンモニアは毒性が強く、濃度が高くなると、水槽内の熱帯魚達はアンモニアの中毒になり、死んでしまいます。

水槽をパッと見ただけでは分からないかもしれませんが、水が白く濁ったり、水槽から悪臭がしたりしますので、その時は市販の検査キットで調べてみた方がいいと思います。

そんな有害なアンモニアを除去するために、ろ過をすることが有効だということです。
本来、自然界では硝酸菌というバクテリアによって、亜硝酸塩から硝酸塩へと分解されていくので、高濃度になって魚に影響を与えることはありません。
それに近い環境を水槽内で実現出来れば、それはとてもすごい亊だと思いますし、理想的かもしれません。

しかし、実際は水槽のサイズが小さかったり、飼育したい数が多かったり、などの理由から環境を作り出すことは難しいと思います。

そこで、ろ過して水質を改善しよう、となるわけです。
水換えをすれば解決しますが、頻繁にするのも大変ですので、少しでも水質の環境が良い状態を維持しよう、ということですね。
ちなみに私は、上部式フィルターを入手したので(記事はこちら)、そちらを使用してろ過をしていこうと考えています。

ろ過と言っても種類は様々で、「物理ろ過」「生物ろ過」「化学ろ過」と、その方法の違いもあります。

物理ろ過とは

文字通り物理的にろ過をするということで、水中にあるゴミを取り除くために設置をするろ過装置のことです。
水槽の中には食べ残したエサや熱帯魚達の糞、水草を入れているものだと、悪くなった部分が切れて漂っていることもあります。そういったものが残ったままになっていると、水質悪化を招き、熱帯魚達にダメージを与えてしまうことにつながります。

そこでそういったものをろ過装置で除去してあげることで、水質を綺麗に保つことが可能になります。
主なろ材はウールマットやポリエステル素材のマットで、スポンジフィルターや、上部式のフィルターにもマットを敷いてそこでゴミを除去したりしています。ですので、定期的に汚れていないか確認し、目詰まりを起こさないように掃除してあげるといいと思います。

また、スポンジやウールにバクテリアを繁殖させ、生物ろ過として使用することも考えて、水道水を一日程度おいて、カルキ(塩素)を抜いてからスポンジを洗うようにすると、バクテリアが死滅せず、生物ろ過として使用できます。
単純にゴミを取りたいと考えているのであれば、普通に洗って再利用することも可能です。

生物ろ過とは

スポンジやウール、セラミック素材のものやサンゴ砂などの多孔質なろ材を使用し、そこに好気性バクテリアを繁殖させて、熱帯魚のエサの食べ残しや、糞など、放置すると毒性の強いアンモニアに分解されるものを、亜硝酸塩、硝酸塩へと分解させていく、というものです。
好気性バクテリアが分解をするのに酸素が必要なので、酸素を取り込み、循環させるためにも、多少でも水の流れがあった方がいいと思います。

上部フィルターやエアーポンプを使用していれば、水に流れが出来、酸素も水槽内に取り込まれます。ただ、飼育する種類によっては、水の流れが強いと疲れてしまう魚もいますので、そこは気を付けた方がいいと思います。

底面式のフィルターであれば、低床全体をろ材として使用出来るので、止水域も少なくなりますし、砂利にバクテリアが定着すれば、とても良い環境になると思います。底面式フィルターは安価でメリットも多いのですが、一度設置すると、フィルターの掃除やレイアウト変更を考えた際に、全部取り出さなければならないという、結構なデメリットもあります。

化学ろ過とは

活性炭やゼオライトなどを使用し、熱帯魚に有害な物質を吸着する性質を利用したろ過方法で、「吸着ろ過」と呼ばれることもあります。また、使用するろ材により、吸着できる物質に違いがあります。
「化学ろ過だけ」ということではなく、割と他のろ過方法と一緒に使用し、こちらは補助的な役割を担っていることが多いと思います。
化学ろ過は性質上、無限に吸着しつづけることが出来ないので、割と頻繁にろ材を交換する必要があるため、コストがかかるのが難点です。

化学ろ過の良いところは、流木を入れた時に出る黄ばみやアク、水の濁りなども吸着してくれるところで、目に見えない物質の除去だけではないというところでしょうか。
ただし、ろ材を放置しつづけてしまうと、限界まで吸着し、その後は逆にいままで吸着していた物質を放出してしまうので、そこは気を付けた方がいいと思います。

熱帯魚、水草のために

ろ過の方法も様々ありますが、結局は水槽内の環境を整えるためで、そこに住む熱帯魚や水草にとって居心地の良い環境を提供するために必要なのだと個人的に思います。
どんなに素晴らしい上部フィルターを使用した生物・物理ろ過でも、熱帯魚にとって、水流が強く、ストレスがかかってしまう。ということになれば本末転倒です。

飼育したい熱帯魚の大きさや数を決めた後に、それにはどれぐらの大きさの水槽が必要なのか、フィルターはどうした良いのか、など、熱帯魚にあった飼育方法についても興味を持っていただけたら、と思います。

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