熱帯魚飼育#8 – ミナミヌマエビ – 引っ越し後の水槽

熱帯魚飼育#8 – ミナミヌマエビ – 引っ越し後の水槽

はじめに

こんにちは。今回は前回の記事でも触れましたが、別の60cm水槽にお引っ越しをした ミナミヌマエビ についての記事を書きたいと思います。
引っ越し先の60cm水槽は、ダークブルーシュリンプ達のものと同じサイズで、違いは曲げガラスになっているかいないかの違いです。
初期の頃に購入したカボンバの人工水草が入っているだけの水槽で、濾過は今まで使用していた、gexのコーナーパワーフィルターです。
それでも、ミナミヌマエビ達は日々元気に過ごしております。
基本的には、人工カボンバの中に隠れていて、エサを与えた時にワラワラと出てくる姿が、とても愛らしいです!

ミナミヌマエビカボンバ
人工カボンバとミナミヌマエビ

ミナミヌマエビとは

「ミナミヌマエビ」は、十脚目ヌマエビ科カワリヌマエビ属に分類されるエビの一種で、一般的に販売されているミナミヌマエビは海外原産のシナヌマエビとの交配が進んだものがほとんどで、遺伝子的には日本固有のミナミヌマエビが販売されていることは珍しい程だと聞きます。

日本固有のミナミヌマエビと、シナヌマエビとの違いもパッと見た感じでは見分けがつかないようで、実際に飼育している方で、そこまで気を付けている人は、多分いないでしょう。

しかし、ミナミヌマエビのことを調べていくと「飼育をやめるから、川に流そう」というようなことは、絶対にやめよう。と、改めて思えるようになると思いますので、是非一度ミナミヌマエビのことを詳しく調べてみていただきたいと思います。

ミナミヌマエビを水槽に導入する

ミナミヌマエビを購入し、水槽に入れる時は、ダークブルーシュリンプの記事でも書きましたが、元の水質と、これから入れる水質・水温の違いによるダメージはかなりある、と思っています。
初めて購入したとき、水温は合わせましたが、水質は本当にざっくりとしか合わせず水槽に導入したのですが、1週間〜2週間ほど経つと、ポツポツと落ちていく個体がいました。
もしかしたら、その時の水槽の環境が悪かったのかもしれませんが、その経験から、熱帯魚を水槽に入れる時には、水質・水温はしっかり合わせてからにしよう、と思うようになりました。
一度、水槽の水に慣れてしまえば、意外と丈夫で、そこそこの環境でも平気だと思いますが、急な変化にはそこまで強くない、という感じです。
丈夫で飼いやすく、初心者の方でも安心して飼育は出来ると思いますが、最初は気をつけて慎重に入れた方がいいと思います。

ミナミヌマエビの飼育温度

ミナミヌマエビは、元々日本の流れのゆるやかな川や池などに生息しているので、日本の気候でも問題なく生息できています。
ですので、室内飼育であれば、特にヒーター無しでも越冬可能です。実際、私の家でも、ヒーター無しで水温8度程度の冬を越しています。

ただ、夏場の一番暑い時期や、真冬の一番寒い時期に、ある程度耐えられない個体がいるかもしれません。最適な水温は20〜26度です。
我が家の室内環境でも、30度辺りから少し調子が悪くなりだし、体力を消耗しているような気がするので、可能であればクーラーをつけたり、ファンを水面に当てたりし、水温を下げた方がいいかもしれません。直射日光が当たる環境なら、日陰に移動させたり、日除け対策をするのも良いと思います。

ミナミヌマエビの飼育環境

よく、コケ取り要員としてタンクメイトに選ばれるミナミヌマエビですが、ガラス面のコケには、ほぼ効果はないように見えます。水草や流木、溶岩石などをいつもツマツマしています。

とてもおとなしく、3cm前後のサイズ感なので、ほとんどの小型熱帯魚やメダカと相性が良く、気を使わずに飼育できるシュリンプです。大型種や肉食系の魚と混泳すると、食べられる危険性があるので、注意が必要です。雑食性でも、稚エビなど、口に入れば食べられてしまうので、混泳する場合は対策は必要だと思います。

我が家では、ウィローモスなどの水草につくコケを食べてくれている(ように見える)ので、水草の元気がなくなったり、ということはそんなに無いのかな、と思っています。

水槽内のpHを計測したことがないので、現在の環境がどうかはわかりませんが、月に1、2回、1/3の水換え程度でも元気です。エサを頻繁に、また大量に与えていると、水質が悪化し消耗していくと思いますが、他に熱帯魚などがいない環境であれば、そこまでエサを与えることもないと思うので、気にすることはないでしょう。

ただ、上の写真にもあるように、隠れ家があると、とても気に入って、基本的にはずっとそこにいる感じです。落ち着く環境を提供するのも、必要なことだと思います。
ウィローモスは相性が良いとよく言われています。入手し易く、育て易いので、オススメです!

我が家では、gexのコーナーパワーフィルターを使用していますが、60cm水槽でも、ミナミヌマエビだけなら十分だと思います。

ミナミヌマエビの繁殖

8-1 ミナミヌマエビ 抱卵個体など
エサに集まるミナミヌマエビ達

我が家のミナミヌマエビ達は、20度を超える時期が来ると、繁殖しだすような気がします。
今年(2023年)は、5月に入り、気温が20度を超えてきたな、思ったら数匹抱卵していました。
ヒーターを使用していれば、年中抱卵の可能性があるので、特に問題はないですね!

暖かくなってきたら、100均のものでも良いので、週に1度程度、少しエサを与えると抱卵する可能性が高くなるように思います。冬場はたまーにしかエサを与えていませんでした。

さいごに

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。今回の記事で、少しでもミナミヌマエビの魅力を嬉しく思います。これからも熱帯魚・シュリンプ・水草などの記事を更新していきますので、よろしくお願いします!

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熱帯魚飼育#6 – ダークブルーシュリンプ – 抱卵個体を水槽へ導入・繁殖について

熱帯魚飼育#6 – ダークブルーシュリンプ – 抱卵個体を水槽へ導入・繁殖について

はじめに

こんにちは。今回は遂に飼育することとなった ダークブルーシュリンプ について紹介したいと思います。
ダークブルーシュリンプとは、青い色が美しい小型シュリンプの一種で、チェリーシュリンプの改良品種です。濃いブルーの体色が特徴の、とてもカッコよくてクールなシュリンプです。

水槽のレイアウトも色々変更があり、後でも書きますが、今まで居たミナミヌマエビは、専用の別水槽へ。そして、今まで使用していた水槽にダークブルーシュリンプがお越しになりました。

ネットで5匹購入したのですが、その内の1匹が抱卵していて、なんとか元気に産まれてほしいと、水合わせから慎重にしました。

レイアウトを変更、ミナミヌマエビは独立

6-ダークブルーシュリンプ
ダークブルーシュリンプ達。レッドラムズホーンと共に。

前回の記事までの水槽で飼育していたミナミヌマエビを別の60cm水槽に引越しさせ、その水槽にダークブルーシュリンプを5匹お迎えしました。

水槽には今までの環境と同じで、低床の大磯砂や流木、水草などを入れて、ダークブルーシュリンプに快適な環境にしていきたいと思っています。
水質管理はダークブルーシュリンプを購入してからは、ほとんどしていません。というのも、ダークブルーシュリンプはネットで購入したのですが、1匹抱卵していて、もうすぐ稚エビが産まれそうだったということもあり、あまり水質の変化をさせたくなかったのです。
今は夏前なのでヒーターを使用していませんが、だいたい水温は20~22℃前後です。

ダークブルーシュリンプのエサには、ミナミヌマエビと同じ、100均で購入したエビのエサを、1週間に一度、少しだけ与えています。
でも、結局ほとんどが水槽内に増殖中のレッドラムズホーンに食べられてしまっています…。
バクテリアがいると思うので、そこまでエサには気を使っていません。
今まで、ミナミヌマエビはエサ無しでも数ヶ月間ピンピンしてますし!いったい、何を食べているんだろうと、本当に疑問ですが、いるんでしょうね。バクテリアみたいな、目に見えない何かが。

ただ、引っ越したミナミヌマエビの別水槽は、gex社のコーナーパワーフィルターf1とリングろ材こそ使用していますが、低床もなく(濾過マットが敷いてあるだけ)人工カボンバと、溶岩石がいくつかあるだけなので、あまりバクテリアも繁殖しないのではと思い、週に1、2度、エサを与えるようにしています。

ダークブルーシュリンプの繁殖

ダークブルーシュリンプはミナミヌマエビと同様、繁殖しやすいシュリンプです。購入したエビの中に抱卵個体がいて、1週間程で稚エビが産まれました。何匹産まれたかはわかりませんが、出来る限りみんな元気に育っていて欲しいですね。

6-抱卵個体
影になってますが、抱卵個体です。常に物陰に隠れていて、中々うまく写真が撮れませんでした。

ミナミヌマエビもそうですが、基本的にシュリンプの稚エビが産まれるまでは、こんな感じです。

  • 成熟したオスとメスを同じ水槽に入れる
     メスの背中に卵が見えるようになります
  • メスが脱皮するとオスが求愛行動をする(抱卵の舞)
     オスが水槽内をせわしなく泳いでいるようにみえる、あれですね
  • 交尾が成功するとメスのお腹に卵が見える
     ダークブルーシュリンプは卵も濃い青色に見えました!
  • 抱卵期間は約3週間ほど
     噂では、満月や新月に抱卵やハッチアウトするらしい
  • 稚エビが孵化する
     気づいたら小さなエビが…。感動の瞬間です!

稚エビが生まれるときは、この水槽には熱帯魚はいませんが、他の魚と混泳している場合、食べられてしまう危険性があるので、水槽内に隠れる場所があるといいですね。
マツモやウィローモス、溶岩石と流木の間などに隠れているのがたまに見えます。(普段は隠れるのが上手く、探しても全然見つからない)

他に、餌となる微生物が豊富に存在している状態であると稚エビには良い環境ですよね。個人的には、よっぽど普通に飼育していれば大丈夫?だと思っています。
稚エビは成長するにつれて徐々に色づいていきますが、個体差があるので、ミナミヌマエビっぽい透明な色をしたのも産まれました。
が、この透明な個体は数日経った辺りから姿が見えなくなりました…。隠れているだけなら良いのですが…。
約1ヶ月ですが、少しずつ親と同じくらいの濃いブルーになってきています。

6-3 - ダークブルーシュリンプ の稚エビ
産まれて1週間ぐらいの稚エビ

終わりに

ダークブルーシュリンプを飼育してみてると、とっても可愛くて、ずっと眺めていられます。
青い色が水槽内で映えて、見ているだけで癒されます。また、繁殖も簡単なので、どんどん増やすこともできます。水草などのコケ対策にと、小型シュリンプを飼ってみたい方には、オススメの品種です。

ただ、ミナミヌマエビでもそうですが、急な水質の変化には結構ストレスがかかっていると思うので、導入時の水合わせは慎重にしたいところです。
今回は点滴法で1時間半ほど?かけて水合わせをしてから、水槽に導入しました。
あまり時間をかけ過ぎるのも賛否両論あり、良いか悪いかはわかりませんが…。

ただ、この記事を書いている時点でダークブルーシュリンプを購入してから1ヶ月ほど経過してますが、5匹とも元気なので、少なくとも悪くはないのかな、と思います。

最後に、この記事をご覧いただき、ありがとうございます。今回の記事でダークブルーシュリンプの魅力を少しでも伝えられたら嬉しいです!
これからも熱帯魚(今はエビメインですが)や水草に関する記事を更新していきますので、よろしくお願いします!

6-現在の水槽
現在の水槽はこんな感じです

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