– グッピー の飼育・繁殖の方法と、水質やエサについて –

– グッピー の飼育・繁殖の方法と、水質やエサについて –

グッピー 02

グッピーとは

グッピー 」は、中南米にあるベネズエラで最初に科学的発見がされた熱帯魚で、オスの方がメスよりも色や模様が派手です。
とても丈夫で、水質への適応力が高いので飼育が容易で、「熱帯魚はグッピーに始まりグッピーに終わる」と言われるほど奥が深く、また世界中でも人気が高く、品種改良も盛んに行われています。

グッピーの特徴

グッピーは「卵胎生」の熱帯魚で、卵を胎内で孵化させた後に、体外へ産み出されます。

アクアリウム初心者でも飼育・繁殖が簡単です。その飼育のしやすさ、さらに1度に多くの稚魚が産まれるため、繁殖のしすぎに注意が必要なほどです。

グッピーの水質について

グッピーに対する水質は、そこまで神経質にならなくても良いですが、基本的に弱アルカリ性の水質を好みます。中性付近でも問題なく飼育が可能です。強い酸性でなければ、よっぽど大丈夫ではないでしょうか。ただ、可能な限り飼育する生体にとって、優雅な環境を提供したいものですね。

弱アルカリ性を維持するには、珊瑚や貝殻などを入れるのが良いですが、元々適応範囲も広く、他の熱帯魚と混泳することも多いので、シビアに水質を維持する必要はありません。

グッピーの飼育温度について

水温に関しては、飼育可能な水温は23〜27度程度だと安心して飼育可能です。実際に飼育可能な水温にはもう少し余裕がありますが、25度前後の水温を保ってあげると、調子が良い状態で飼育できます。ただ、水温が低すぎたり、高すぎたりすると、病気になりやすくなるので、冬場はヒーターを設置、夏場の高温時にはファンを回したり、水温対策をしてあげると、グッピーは元気に育ちます。

グッピーの水槽サイズについて

サイズも特にそこまでこだわる必要はありませんが、グッピーを飼育する水槽のサイズは、60cmサイズがオススメです。小さな水槽だと、小まめにメンテナンスをする必要がありますし、大きめのサイズを選んでおくことで、繁殖しやすいグッピーが頻繁に増えていっても、ある程度許容できるからです。

グッピーのフィルターについて

グッピーを飼育するために設置するフィルターですが、一部のグッピーは強い水流を好むものもいますが、基本的にヒレが大きく、泳ぎも得意ではないため、弱目の水流の方が良いです。強い水流で飼育すると、体力を消耗し弱ってしまいます。
フィルターのメンテナンスや先の水槽のレイアウト変更などのことを考えている場合は、底面式よりも投げ込み式や、外掛式フィルターの方が良いかもしれません。もしくは、上部フィルターや外部式フィルターの排水口にスポンジをつけたり、水流を弱める対策をするのも良いでしょう。
また、フィルターには、生物濾過や物理濾過など、種類や方法があります。濾過についてはコチラ

グッピーのエサについて

グッピーのエサは、雑食性のため、何でも食べます。フレーク状、そのほかにも粒状のものがありますが、一般的に販売されている熱帯魚フードでも、十分育ちます。ブラインシュリンプやアカムシなどの生餌をあげると良く成長するでしょう。

与える量は、1日に1、2回、数分程度で食べ切れる量を与えます。大量に与えても、食べ残しが水槽の床に溜まり、水質を悪化させる原因にもなるので、グッピー単体で飼育している場合は、様子を見ながら与える量を加減すると良いです。

グッピーの混泳について

グッピー自体、温和な性格なので、混泳自体、相性は良いです。ただ、大型の熱帯魚と混泳したり、縄張り意識が強い、または攻撃性の高い種類の熱帯魚との混泳には向きません。

好む水質が同じであり、グッピーを攻撃したり、生活範囲が被っていたりしない生物との混泳が望ましいです。
例としては、メダカやネオンテトラなどの小型のカラシン、コリドラスやミナミヌマエビ、プレコ系などの温和で生活場所の違うものが挙げられます。

好む水質が同じであり、グッピーを攻撃したり、生活範囲が被っていたりしない生物との混泳が望ましいです。
例としては、メダカやネオンテトラなどの小型のカラシン、コリドラスやミナミヌマエビ、プレコ系などの温和で生活場所の違うものが挙げられます。

グッピーの繁殖について

環境が良ければ、グッピーは自然と繁殖します。繁殖が容易なため、数が増えすぎる問題も考えていかなければならないほどです。

しかし、グッピーの飼育を始めて1ヶ月経っても、繁殖しない、または産まれたものの、稚魚が日に日にいなくなってしまう。そういった悩みも多くあります。

まずは、オスとメスをしっかりと見分ける必要があります。オスだけ・メスだけで飼育していても、繁殖することはありません。
オスはメスに比べ、スマートな体です。体長はオスが3〜4cm、メスは5〜6cmと、メスの方がやや大きくなります。

また、オスは背ビレと尾ビレが広がり、ヒレや体の側面などに鮮やかな模様が出て、尻ビレは細長く尖っている「ゴノポディウム」と呼ばれる生殖器官があります。

確実に繁殖を成功させたいのであれば、複数ペアで健康的な成魚を購入しましょう。

グッピーは交尾後、おおよそ1ヶ月程度で稚魚を出産します。卵胎生なので、卵を産むのではなく、胎内で孵化させてから、稚魚が体外へ出てきます。出産が近くなったメスの腹部は大きくなり、底の方でじっとしていたり、逆に水槽内を泳ぎ回ったりします。

さいごに

グッピーは水質の適応力が高く丈夫な熱帯魚で、様々な品種改良がされ、姿かたちや模様の違いを楽しむことができます。

色々な品種を同じ水槽内で飼育することにより、自分だけのグッピーが産まれてくる魅力もあり、アクアリウムの初心者から、玄人まで、幅広く愛されている熱帯魚です。

ただ、増えすぎたからと言って、川に放流したりは絶対にしないようにしましょう。そうなる前に、水槽のレイアウトや混泳状況、フィルターや水草など、様々なものを見直し、増えすぎない対策を取れるといいですね。

それぞれの楽しみ方を見つけて、アクアリウムライフを満喫しましょう。

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